車体をバラしていく 

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通常ならこのあと前後の足周りをバラすのだが、この車両はこの状態で施さなければならない作業がある。

ヨーロッパ車やヨーロッパ向け車両に多く見られる『オートリターン式サイドスタンド』を簡易的ではなく、根本からキャンセルする。

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オートリターン式のサイドスタンドはスプリングの位置を変更するだけでその機能を無効に出来るものもある。しかし古いカワサキ車のそれはそういう訳にはいかない・・・。
フレームにあるサイドスタンド取り付け部が通常より前方に設けられていて、尚且つ角度も良くない・・・。あと、サイドスタンド本体も短い。

『位置』『角度』『形状』『寸法』全てが最悪なのだ。

全てが悪いものを苦策でオートリターン機能だけをキャンセルしたところで、使い勝手は変わらず悪く、なにより立ち(立ち姿)が美しくない・・・
そのことからオートリターン式サイドスタンドのZ系は通常より30万円~100万円程安価で売買されている。上でそうゆう訳にはいかないと書いたのは価値がさがり、見た人から蔑まれる事があるからだ。


まず、何の為のステー(赤部)かは不明だが邪魔なのでステーを削り取る
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部品取りフレームから切断した『サイドスタンド取り付け部ステー』と『サイドスタンド』を使う。
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位置・角度を決め・・・
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溶接
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元のサイドスタンドをそのままに『ダブルサイスタ(ダブルサイドスタンドの略)!!との意見も出たが、意味が無いので止めておく・・・
元のサイドスタンドを削り取る
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画像を取り忘れたので、別画像
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前後足周りなどをバラして終了~。
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オートリターン式サイドスタンドは別名『自殺スタンド』と呼ばれているようだ・・・。
確かに出したつもりのサイドスタンドが跳ね上がってバイクが転倒してしまう事があるが、立ちゴケ程度で自殺・死ぬという表現はいかがなものか。


『自爆スタンド』で良くない